芸術と営為
GREEN STUDIO

【ご報告】GREEN STUDIOが栽培したお米「Sympoietic 1893」収穫のお知らせ


立ち上げ当初からの挑戦が、初の大きな実りを結びました 平素は格別のご高配を賜り、心より感謝申し上げます。 この度、私たちGREEN STUDIO(以下GS)は、東京と山形という異なる環境を舞台に、“マルチスピーシーズ(多種共生)の視点から、芸術と暮らしが交差する活動を試論的に実践しております。 立ち上げ当初からの重要な挑戦である「水稲栽培プロジェクト」が、2025年、初めての大きな実りを結びましたことをご報告いたします。 「自然や地域社会との営為的共生が持つ力を再評価する」というGSの探求のもと、メンバー2名と家族、その周囲の人々を巻き込みながら、延べ5年(うち2年間は山形県立の研究施設等で研修)をかけ、自然と協働して生み出したのが、この「Sympoietic 1893」と名付けたお米です。 これは単なるお米ではなく、私どものアート活動の新たな地平を示すプロジェクトの結晶であり、その想いを込めて、かつて大変お世話になった、あるいは活動を応援してくださった皆様へ、感謝の気持ちと共にお贈りいたします。 今後、GSはさらなる展開を予定しております。 この実りを味わいながら、WEB[蛙ロゴより移動できます]にて、私どもの挑戦と活動の背景をご覧いただければ幸いです。 皆様の益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

ART / HARVEST
表現と収穫

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GSブランド米【Sympoietic 1893
Our First Harvest
品種:はえぬき(山形庄内産)


庄内の豊かな歴史と風土が育む「はえぬき」。この品種は、明治26年(1893年)に庄内町(旧余目町)の篤農家、阿部亀治氏が育成した「亀ノ尾」の系譜を受け継いでいます。数字の「1893」は、私たちの米づくりの原点であり、歴史への敬意を示しています。収量の低下を伴うことは承知の上で、私たちは「収量より食味」を選ぶ静かな決断を下しました。その栽培哲学こそ、独自名に冠した「Sympoietic(共創・共生)」です。この米は、化学肥料に頼らず、田んぼの微生物や水生生物の力を借りて育ちます。自然の生命の循環を取り戻し、力強く実った一粒です。芽出しには土地から湧き出る温泉水を用い、成長は月山の雪解け水を源とする最上川流域の豊かな水に支えられています。その恵みの循環の中で、数百の蛍が舞う夏の夜、田は光と命のきらめきに包まれます。

栽培地:山形県庄内エリア(余目、羽黒/松ヶ岡)
芽出し:湯田川温泉郷の温泉水を使用
栽培方法:化学肥料ゼロ・有機的管理
収穫時期:2025年9月下旬〜10月上旬
乾燥管理: 自家乾燥米(単一管理)
精米日:発送直前



※「亀の尾」は山形県で明治時代に育成された歴史ある米の品種で、コシヒカリやササニシキなどの祖先です。粒がしっかりしており、上品な旨みとあっさりした味わいが特徴ですが、栽培が難しいため「幻の米」とも呼ばれていました。

 

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ミウラ アヤ   「境界を溶かし創造性が制約なく流れる場でしょう。」

私のクリエイティブ活動の道のりは、初期の「空間を司る造形」の探求から、現在のフィールドワーク的な実践者としての活動へと繋がっています。大学院まで深く研究し制作したのは、造形物や古材を配したインスタレーション作品です。この活動において、私が特に重要なポイントとして追求していたのが、「パーソナルスペース(個的空間)」の概念でした。物質や造形が持つ力によって、観客の身体と空間の間に生まれる境界線や、心理的な距離感を操作すること。そして、その「パーソナルスペース」の変容が、人々の体験や認識にどう作用するかを研究していました。この期間に培った、空間構成力と、人とモノ・場との関係性に対する深い洞察は、私の全てのクリエイティブな仕事の基盤となっています。その後、私の表現構造は「空間の造形」から、さらに一歩踏み込み、「機能と制度を遂行する」アプローチへと拡張されました。その展開の中心にあったのが、「ペルソナをまとう」という手法です。私は、蕎麦職人や寿司職人、華道家といった専門的な「職人」の技術を深く習得し、公衆衛生法などの現実の法的制約の下でサービスを提供するパフォーマンスを行いました。これは、初期に探求した「パーソナルスペース」を「サービスを提供する場」、「商品が交換される社会的な機能の場」という、より現実的な設定へと移行させる試みでした。単なる仮装ではなく、実際に観客(顧客)と「商品」を交換する関係性の場を創出することで、アートと社会機能の境界を問い直したのです。【実践経験の統合:「GREEN STUDIO」への接続】アートプロダクション「iori production」でのジョイントにおいて、食と美学を融合させた「芸術レストラン」プロジェクトにサポーターとして参加。この活動の流れの中で、私は蕎麦職人や寿司職人といった専門的な「職人」のペルソナを引用した企画展覧会を開催しました。この展覧会と「芸術レストラン」への関わりを通じ、初期の「パーソナルスペースのデザイン」と後の「サービスという機能の遂行」という二つの柱が、実践的なディレクション経験として統合されました。これらの経験を通じて得た「体験と空間をデザインする力」を土台として、私は今「GREEN STUDIO」において、過去の知見を統合し、変現する現代アート美術家として新たなクリエイティブ・プロジェクトの実現を目指しています。

 


 

オカモト マサヒロ   「そうだね、少し強引にさ、端的にまとめちゃうと。」

私のキャリアは[実はあまり公に話した事はないのですが…美術の道に進む前、家業の事情から、わずかながら、築地の卸で丁稚奉公的な経験があります▶︎▶︎▶︎]美術品が持つ「価値」の生成と流通を、多角的な視点から深く経験することから始まりました。私はキャリアの出発点として、老舗古美術店、業者間交換会、百貨店美術部、公開オークション、そして現代アートギャラリーといった、美術品市場のあらゆる流通チャネルを横断的に経験しました。これにより、古典美術から現代アートに至るまで、「モノの真の価値」を見抜く確かな審美眼と、市場の構造、そして顧客との信頼関係構築の機微を徹底的に学びました。なかでも「もの派」の代表的な作家が所属していた現代アートギャラリーでの経験は、私の視点を決定づけました。既存の形式にとらわれない本質的な表現、そしてアートが社会と空間に介入する力を深く理解し、以降の活動の原点となりました。この幅広い経験を基盤に、私は現代アートギャラリーの運営とアートを基軸としたプロデュース活動を通して、文化的な価値創造を実践するディレクターとしての道を歩み始めました。2013年春、東京都北区・飛鳥山の地に、現代アートギャラリー「GALLERYAN ASUKAYAMA」を開設・運営をスタート。古の桜の名所という歴史的背景を持つ立地で、「庵を結ぶ」というコンセプトのもと、白壁と畳の独自の空間で展覧会を企画・実施しました。国内外への現代アートの発信拠点として、また硬質な美術批評プロジェクトも展開し、多角的な視点から現代美術の議論を深める場を創出しました。その後、アートを社会や他分野とつなぐことを目的に、アートプロダクション「iori production」を設立。アーティストマネジメント、イベントの企画運営に加え、美術館などの美術展覧会専門施工会社のショールーム・ギャラリーのエキシビションプロデュースまで幅広く手がけ、既存の枠組みを超えた数多くのプロジェクトを推進しました。なかでも、東京都豊島区・巣鴨地蔵通りにて「アート」と「食」を融合させた「芸術レストラン」のプロデュース・開店は、私のアートディレクションのキャリアにおいて重要な転機となりました。この異分野コラボレーションの成功体験と、空間・体験デザインへの深い知見が、現在のプロジェクトベースで実践者として携わる「GREEN STUDIO」の設立・運営へと結びついています。「GALLERYAN ASUKAYAMA」で培った本質を見抜く審美眼と「iori production」で実現した革新的なプロデュース経験を活かし、これからもアートを核とした新しい価値と体験を社会に提案し続けます。

 

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